MULTI-CHROMATOANALYST / USER MANUAL

操作説明書

MCAT Version 2.1.0.0 ・ 発行日 2026-09-07

測定データの読み込みから、クロマトグラムの定量、検量線、Summary保存までを説明します。画面配置、Split、判定フロー、AI、Demonstrationの使い方も、目的別の手順と確認事項に沿って解説します。

本書は操作と結果の読み方の説明です。定量法、標準試料、QC、許容値の妥当性は、施設のSOPと分析目的に従って確認してください。

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01 / はじめに

操作一覧

目的に合う操作の入口を確認し、詳しい手順は右欄の章番号へ進んでください。

目的操作の入口・要点章
起動・Version確認MCAT_v2.exeを起動。Help > SettingのSerial / Passcode付近でVersionを確認。2
データ読込・選択File > Open Data。Sample / Compoundで対象とFront Displayed Sampleを選択。5–7
画面配置タイトル・タブをドラッグしてDock / Tab / Float。Edit > Reset layoutで配置を初期化。4
定量・定性の設定CompoundのRoleと比率条件を設定し、Commentの基本名と対象系列を確認。8
クロマトグラム定量左ドラッグでピーク範囲を指定。Style > Splitの上段は前面サンプルのみを定量。9–11
判定・保持時間補正色とStatusを確認。Help > Setting > Flowchartで判定を設定し、AlignmentでRTを補正。12–14
表で編集・結果保存Edit > Edit Sheet / Report Sheet。Reflectで条件反映。Summary自動同期はCancel / Resumeで制御。15–16
検量線・XICEdit > Calibration Curveで採用点を確認。XIC条件はSetting > Main > Scan XICから指定。17–18
設定・AIの利用Help > SettingのMain / Stats / Show / Flowchartで設定。Edit Sheetで学習・Pick・Inspectorを使用。19–22
自動解析の実行Help > Demonstration。手動読込したデータを一回解析し、Summaryを表示したReportを保存。23–24
統計解析Report Sheet > Stats。入力と前処理を確認し、図をReportへ反映して保存。25–26
作業保存・ヘルプFile > Save projectで再解析用に保存。Help > Assistantで操作を検索。27–29

初めて使う場合は第3章の読込から保存までを少数サンプルで試します。用語は第30章、表示や更新で困った場合は第29章を参照してください。

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02 / はじめに

動作環境・起動・終了

配布フォルダ全体を保持して使用します。実行ファイルだけを移動しないでください。

項目確認内容
実行環境Windows 10 / 11の64-bit環境、.NET Framework 4.8。測定データの読込に必要な依存ファイルも配布構成のまま使用します。
作業環境の目安4コア以上、メモリ16GB以上を目安に準備します。必要量はサンプル数・点数・解析内容で増えるため、代表データで処理時間とメモリ使用量を確認します。
グラフ操作ホイール付きマウスを推奨。表示異常はローカル画面でも確認してください。
配布ファイルMCAT_v2.exe、libなどの依存ファイルを同じ構成で保持します。de / es / fr等の言語別フォルダも、個別に削除しないでください。
書込先プロジェクト、結果、設定、layout.txtを保存できる場所で使用します。保管用コピーと作業用コピーを区別してください。

起動とVersion確認

  1. MCAT_v2.exeを起動します。
  2. Help > Setting を開き、Serial / Passcode 付近のVersionが2.1.0.0であることを確認します。
  3. 通常はUSBドングル等の認証状態を確認します。この版のライセンスなし利用期間は2026年9月30日までです。以降は有効な認証が必要です。

終了前に保存する

File > Save project (.mcatproj) で作業を保存してからメインウィンドウを閉じます。メインを閉じるとMCAT全体が終了します。Edit sheet等の枠の×はその画面だけを閉じる/非表示にする操作です。

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03 / 基本ワークフロー

最短操作:読込からSummary保存

初回は少数の既知サンプルで、値と範囲の対応を確認してから対象を増やします。

  1. File > Open Data で測定ファイル/データフォルダを選びます。Sample枠へのドラッグ&ドロップも使用できます。
  2. Sampleで表示対象を選び、Compoundで化合物またはトランジションを選びます。複数サンプルはCtrl / Shiftで選択します。
  3. Front Displayed Sampleを確認します。これはCompoundの値表示とSplit上段の対象サンプルです。
  4. Area value と Intensity threshold を分析法に合わせます。LOCKと表示用RangeモードがOFFであることを確認します。
  5. クロマトグラムを左ドラッグしてピーク範囲を指定します。重ね合わせ表示/Split下段では、選択サンプル全体へ適用されます。
  6. 必要ならStyle > Splitにして、上段で各サンプルの範囲を個別に直します。判定色とStatus、定性比率の!を確認します。
  7. 検量線を使う場合は標準サンプルをGroup=CCとし、Conc.を確認します。Edit > Calibration Curveで採用点と式を確認します。
  8. Edit > Report Sheet を開きます。Value、Intercept、WLSなどを確認し、自動更新が完了したSummaryを確認します。
  9. Report SheetのSaveで結果を保存します。再解析用にはFile > Save project (.mcatproj)も保存します。

Intensity threshold、検量線の濃度・重み付け、判定フローはサンプルに応じて確認します。本書の数値例を施設の検証済み条件の代わりに使用しないでください。

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04 / ワークスペース

Dock・Tab・Floatとレイアウト

各画面はメイン内へ配置したり、独立したウィンドウへ切り離したりできます。

Sample選択・Group・Conc.
Compound化合物 / トランジション
Chromatogram描画・範囲指定・定量
Calibration Curve選択化合物の検量線
基本パネルの配置例。実際の位置・大きさは変更可能(操作関係を示す模式図)
  1. パネルのタイトルまたはタブをドラッグします。表示されるドッキングガイドへ移動して離すと、その位置へDockまたはTab配置できます。
  2. 枠の▼からFloatを選ぶと独立表示になります。移動・リサイズ・別モニターへの移動ができます。Dockまたはドラッグでメインへ戻します。
  3. Edit sheet / Report sheetは初回にFloat、Calibration CurveはChromatogramの右側に表示されます。保存済み配置があればそちらを復元します。
機能使い分け
常設パネルSample / Compound / Chromatogramは常時表示対象で、Hide・Auto Hide・Closeは使えません。
補助パネルEdit sheet / Report sheet / Calibration CurveはEditメニューから再表示できます。
layout.txt終了時に保存。Dock/Float、位置・サイズ・表示状態、Compound表示方式、Split状態等を次回復元します。
Reset layoutEdit > Reset layout。画面が見つからない/配置をやり直す場合に使用します。
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05 / データ準備

測定データを読み込む

ファイル型とフォルダ型を区別し、装置が作成した付随ファイルを一緒に保持します。

  1. File > Open Data を開き、フォルダを移動して対象を選びます。Ctrl / Shiftで複数選択できます。
  2. .dやフォルダ型.rawは、その測定フォルダ自体を選びます。内部の個別ファイルを選ばないでください。
  3. Openを押し、読込完了とサンプル数、Compound数、警告を確認します。同じデータの重複読込はスキップされる場合があります。
形式対象・注意
.lcd ファイルMRM等のクロマトグラム。QTOF/スキャンは測定内容とXIC条件によって抽出。
.qgd ファイルGCMSデータ。必要に応じTIC / XICを確認。
.d フォルダ測定データを格納したフォルダ。MRM、または対応スキャンからのXIC。
.raw ファイルSRM / MRMの直接読込、またはスキャンのXIC。
.raw フォルダ測定データを格納したフォルダ。対応する親フォルダ選択にも対応。
.wiff ファイル付随ファイルも保持。複数サンプルを含むデータは個別に読み込み。
.mzML / .cdf対応するスキャンデータから、XIC条件を使って抽出。
.hmd / .txt対応する測定データ、または所定の変換テキスト形式。任意形式のテキストではありません。
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06 / データ準備

Sample・濃度・装置情報

前面表示、統計用Group、検量線用CCは、それぞれ役割が異なります。

項目操作・意味
Sampleの選択Ctrlで追加/解除、Shiftで連続選択。Sample見出しのクリックで全選択できます。
Front Displayed Sample選択中サンプルから、前面描画とCompound列値の基準を選びます。Compoundの化合物名横の色付き判定マークからも切替可能です。
Group設定で有効にしたG1-G9、またはCCを選びます。G群は統計解析のグループ、CCは検量線用です。
Conc.Group=CCのとき濃度を入力します。数値の単位は全標準で統一してください。

サンプル名からのCC自動入力

読込時、名前に「##数字」または「_数字ppb」があればCCへ変更して濃度を代入します。##数字を優先します。例:Standard_100ppb → CC、Conc.=100。矛盾する複数の濃度表記は自動採用しません。読込後に必ず確認し、必要なら修正します。

Q1・CE・Q3の自動代入

読込処理で取得できるQ1 / CE / Q3をCompoundへ代入します。名称にQ1=、CE=、Q3=が含まれる場合も空欄を補完します。これらの取得のために一度ExcelへExportし直す必要はありません。既存値は保持し、不明な値は推測しません。

Commentが空欄の場合は、取得した化合物名、または##より前の名称を補完します。名称に含まれる定量・定性の役割を確認してください。読込済みプロジェクトの編集値は自動補完で上書きしません。

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07 / 画面操作

Compoundの表示とサンプル移動

化合物ごとのグループ表示と、全トランジションを並べる表示を切り替えられます。

  1. Compoundのタイトルバーにある青いひし形(◆)を押します。Dock / Floatのどちらでも表示方式を切り替えられます。
  2. グループ表示では化合物名をクリックすると、属するトランジションをまとめて選択します。Ctrlを押しながらクリックすると追加/解除できます。
  3. 左の展開矢印を開くと、個別トランジションの値とRole等の設定を確認できます。

化合物名の横の色付き四角

読込済み各サンプルの判定を表示します。クリックするとそのサンプルをFront Displayed Sampleへ設定し、既存の重ね合わせは維持します。未選択だったサンプルは表示対象へ追加します。ポインターを合わせるとサンプル名と警告詳細を確認できます。

フォーカス・キー動作
化合物名/四角で ↑ / ↓前/次の化合物を選択。前面サンプルは維持。
四角で ← / →隣のサンプルへ移動し、Frontも切り替え。
四角で Home / End最初/最後の四角へフォーカスだけを移動。
四角で Enter / Spaceフォーカス中のサンプルをFrontへ設定。

グループ判定色の集約

RedがあればRed、次にYellowがあればYellowです。それらがなくGray以外がすべてGreenならGreen、すべてGrayならGray。それ以外は未判定です。黒い!は定性比率等の警告です。Frontの四角は白い内枠で示します。

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08 / 解析条件

定量・定性トランジションを設定する

CompoundのRoleはCommentの役割指定を編集します。単なる表示切替ではありません。

  1. 化合物グループを展開し、各トランジションのQ1 / Q3とCommentを確認します。
  2. Roleを選びます。同じ基本名を持つ系列としてSummaryへ統合されます。
  3. Ratio (_qualbetween)を使う場合はMin % / Max %を入力します。0以上でMin≤Maxとします。
RoleSummaryの応答処理
Primary (no suffix)定量系列の起点。
Sum (_quan)両応答が正なら加算。それ以外は0。
Add (_quanplus)加算。
Min (_quanmin) / Max (_quanmax)小さい値/大きい値を採用。
Subtract (_quansubt)定量系列から減算。
Exclude (_qual)定性用。定量応答へ加算しない。
Require (_qualplus)必要な定性応答が0以下なら統合定量応答を0。
Ratio (_qualbetween)定性/定量応答比を許容範囲と照合。

比率は「定性応答 ÷ 非負の定量系列応答の合計 ×100」です。ReportのValue(Area / Height)に従います。範囲外は!や警告色で示し、比率外だけを理由に元の積分値・定量応答を0にはしません。

Commentの基本名が系列の識別に使われます。Summaryでは、同じ基本名を持つトランジションを行の位置にかかわらず統合します。別の化合物に同じ名称を付けると誤った集計になるため、基本名・Q1/Q3・Roleと統合後の応答値を確認してください。

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09 / 画面操作

Chromatogramの表示操作

表示用Rangeと定量範囲は別の操作です。編集前に現在のモードを確認します。

操作・項目用途
ホイール / 右ドラッグ表示の拡大縮小/移動。
DataCursor / Legendカーソル情報/凡例の表示を切替。
LOCK左クリック/左ドラッグによるピーク範囲変更を防止。全設定や全キー操作のロックではありません。
Copy to Clippicture / vectorで図をコピー。Splitでは下段のみで、上下全体や上段単独のコピーではありません。
R / W / G / B / P / Y / Oクロマトグラムの色を赤/白/緑/青/紫/黄/橙へ変更。
StyleDark、White、Smooth black、Smooth white、Split。平滑化条件はSettingで設定。
Offset chromatogram plot複数の線をX / Y方向へずらして比較。元データの保持時間・強度の変更ではありません。

表示範囲を指定する

  1. Show chromatogram rangeのRangeを押します。選択中はCancel表示になります。
  2. クロマトグラム上を左ドラッグしてX区間とY上限を指定します。Y下限は0です。指定後は通常モードへ戻ります。
  3. このモードで短いクリック/ダブルクリックすると、X 0-0 / Y 0の自動表示へ戻ります。Splitでは下段で操作します。
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10 / 画面操作

Split:上下で定量対象を分ける

下段で共通範囲を決め、上段でサンプルごとに修正できます。

Upper | Front Displayed Sample前面サンプルのみ表示・定量
Lower | All selected samples選択サンプル全体を重ね合わせ・定量
上段と下段の表示・編集対象(操作関係を示す模式図)
  1. 比較するSampleとCompoundを選び、Style > Splitを選択します。直前の背景色・平滑化Styleを引き継ぎます。
  2. 下段で左ドラッグすると、選択中の全Sample・全トランジションへ指定範囲を適用します。
  3. Front Displayed SampleまたはCompoundの四角でサンプルを切り替えます。
  4. 上段の中で左ボタンを押し、範囲をドラッグし、上段の中で離します。前面サンプルに属する選択トランジションだけを定量します。
  5. 次のサンプルへ移り、必要な箇所だけを修正します。上下間の境界をドラッグして高さ配分を変えられます。

LOCKがON、またはRangeモード中は上段から範囲編集できません。ドラッグを下段まで越えて離すと上段編集は確定しません。一段表示へ戻すにはSplit以外のStyleを選びます。

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11 / 定量

ピーク範囲・面積・threshold

Area valueとIntensity thresholdを確認してから範囲を指定します。

Area value基準・確認点
above zero0を基線とする積分。背景のオフセットも面積に含む可能性があります。
shoulder peak範囲端の信号を考慮した肩ピーク向け処理。主ピークとの分離を目視確認。
above start point開始点側の高さを基準とする水平基線。
above end point終了点側の高さを基準とする水平基線。
above min Intensity各クロマトグラムの指定範囲内の最小強度を基線に使用。
  1. Sample / CompoundとArea value / Intensity thresholdを選び、通常モードで左ドラッグします。
  2. 塗りつぶし、基線、Start / End、RT、Height、Area、判定を確認します。複数ピークを許可した場合は番号ごとに確認します。
  3. 短い左クリックで範囲を消します。Split上段はFrontのみ、通常/下段は全選択Sample・Transitionへ適用します。ピーク数上限で操作できない場合はEdit Sheetで修正、または対象を確認してShift+Qで最後の範囲を削除します。

閾値判定はサンプルごとに行います。Intensity threshold未満でピークが採用されない場合はGrayになります。条件の選択変更だけで全既存ピークが再計算されたと考えず、範囲の再指定またはEdit SheetのReflect後に確認してください。

読込時に面積方式の変換警告が表示された場合は、変換後のArea value、基線、積分範囲を確認します。above zeroとして読み込まれた値をそのまま採用せず、分析法に合う方式を選び、再計算後のAreaとReportを確認してください。

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12 / 結果確認

判定色・Status・定性警告を読む

色は現在の判定フローに対する状態です。Greenでも分析法としての妥当性を保証するものではありません。

表示現在の読み方
Green有効ピークが上流条件を通過し、既定ではS/Nが10以上。
Yellow上流条件を通過し、既定では3≤S/N<10。
Red80%幅や頂点差が基準外/算出不可、S/N<3またはS/N算出不可など。理由はStatusを確認。
Grayピークが選択されていない、閾値で未採用、指定範囲にデータがない、または全Intensityが0など。
透明/未判定まだ有効な判定が付いていない状態。
黒い !qualbetween等の比率警告。四角や該当欄へポインターを合わせて詳細を確認。

S/Nの算出不能と、背景変動0は別

S/Nは選択範囲のピーク信号と、範囲外の背景変動を比較します。背景点が存在し、変動が0で正のピーク信号がある場合は、非常に高いS/Nとして扱います。一方、背景点そのものがない場合は算出不可です。

Statusはプログラムの判断理由

Statusは判定理由をプログラムが記入する読取専用の欄です。Redとなった条件などを確認し、必要に応じてピーク範囲や分析条件を見直します。ユーザーのメモや確認記録はComment2等へ記入し、判定理由と区別して保存してください。

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13 / Flowchart

Peak Judgement Flowを設計する

Help > Setting > Flowchart > Peak Judgement Flow… を開きます。

選択ピーク / データ未採用・範囲内データなし・全0 → Gray
80%高さ幅 / 指定範囲幅90%超過・算出不可 → Red
Quan / Qual頂点差0.05 min超過・算出不可 → Red
S/N10以上 Green / 3以上 Yellow / 3未満 Red
既定フローの主要な分岐。実際の有効フローは編集画面で確認(操作関係を示す模式図)
  1. Add Condition / Add Resultでノードを追加し、Metric、Comparison、Threshold、Yes / Next、No、N/A、Resultを編集します。
  2. 80%高さ幅は『基線補正した80%高さでのピーク幅 ÷ 指定積分範囲幅 ×100』です。半値幅ではありません。既定の90%はThresholdで変更できます。
  3. Validateで接続を確認し、必要に応じてTrace flowで分岐を確認します。Auto Layoutで整列できます。
  4. Save & Applyで保存・適用します。既存ピークの判定色とStatusを更新します。処理中はStopで中止できます。
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14 / 定量

Alignmentと表示Offset

保持時間補正と、比較のための表示ずらしを区別します。

機能用途・確認点
Alignmentピークを基準に保持時間差をΔRT shiftへ反映。範囲・結果との対応を確認します。
AlignmentのCancel保持時間補正を解除。解除後のピーク範囲と値を再確認します。
Offset chromatogram plot重なる線を見やすくするX / Y表示ずらし。分析上の保持時間補正の代わりではありません。
Split時間軸は上下連動。上段のサンプルだけを範囲修正して確認できます。
  1. 比較するサンプルと化合物を選び、有効なピーク範囲を設定します。
  2. Front Displayed Sampleと対象ピークを確認してAlignmentを実行します。
  3. 補正されたΔRT shiftと各サンプルの頂点位置、範囲、Areaを確認します。閾値以下のピークは適用対象にならない場合があります。
  4. Edit / Reportの同期完了を確認し、必要な結果を保存します。

キー操作

通常/Split下段またはCompoundにフォーカスがある場合、AでAlignment、Zで解除できます。Split上段だけに適用するキーではありません。入力欄の編集と取り違えないよう、ボタン操作から確認してください。

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15 / シート

Edit Sheetで条件を編集する

Edit > Edit Sheet。主にSample × Compoundの範囲と条件を表で編集します。

主なタブ・項目用途
Range Start - End積分開始・終了範囲。
comment / comment2名称・役割のComment、補助メモ。
Compound name化合物名の確認。Q1 / CE / Q3はCompound欄で確認します。
Alignment / ISTD / Calibration保持時間補正、内部標準、検量線関連条件。
Area_value / Intensity_threshold面積算出法とピーク採用閾値。
IscheckedAI学習等で使用する対象の選択。Compoundのチェックと同じ選択状態です。
  1. 目的のタブを選び、対象セルを編集します。サンプル名と化合物の対応を確認してください。
  2. Reflectを押して解析データへ反映します。範囲・条件を変えた場合は結果と判定を確認します。
  3. File > Save project (.mcatproj)で作業を保存します。Excel形式の解析情報が必要なら、対象Sampleを選んでFile > Export file (.xlsx)を使います。

クロマトグラムからの同期

マウス定量、色変更、Alignment等の変更は開いているEdit Sheetへ同期します。編集中のセルへの同期は編集完了まで待機します。自動更新で別タブへ切り替えたり、表示位置を左上へ戻したりしないように保持します。

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16 / シート

Report Sheet・Summaryの自動同期

Edit > Report Sheet。表示中のシート位置を保ち、解析結果を自動反映します。

  1. ValueでAreaまたはHeightを選びます。SummaryとStatsに使う応答値の基準になります。
  2. 検量線を使う場合はIntercept(On / Off)とWLS(None / 1/x / 1/x^2)を確認します。
  3. 初回表示、サンプル構成の変更、クロマトグラム編集後はSummary / Calibrationの自動更新完了を待ちます。Summary / Calibrationボタンでも更新を要求できます。
  4. Summaryの化合物名、MRM(quan) / MRM(qual)、応答値と警告を確認し、Saveで保存します。MRM表記はQ1 > Q3で、複数はカンマ区切りです。
表示・操作意味
Updating Summary/Calibration最新解析データを反映中。連続した変更はまとめて処理されることがあります。
Cancel更新を中断し、自動同期を一時停止します。中途半端な結果を完成結果として採用しません。
Resume一時停止を解除し、最新データへ同期します。Statsを開く前にも再開が必要です。
シート・スクロール通常の自動同期では、現在のタブ・表示領域・セル寸法を保持します。
CCなしCalibration計算はスキップします。Summaryの応答値確認は可能です。

自動更新されるシートの手入力値は、次回更新で置き換わる場合があります。元の定量条件はEdit SheetまたはChromatogramで修正してください。

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17 / 検量線

Calibration Curveを確認・調整する

選択している化合物の検量線を表示します。標準点と確認用マーカーは区別します。

  1. 標準サンプルをGroup=CCとし、Conc.と各ピークの応答を確認します。
  2. 対象のCompoundを選び、Edit > Calibration Curveを開きます。ReportのCurveからも開けます。
  3. OriginalとNew、標準点のUse / Excluded状態を確認します。点やUse設定で採否を変更し、必要な調整を行います。
  4. Applyで採用点を検量線へ反映します。適用には少なくとも2点の利用可能な標準点が必要です。
  5. Calibrationの式・計算結果を確認し、Reportを保存します。
表示意味
赤い丸検量線に使用する標準点。前面に描画されます。
×と軸からの点線選択サンプルの、選択化合物の位置を確認するマーカー。回帰計算へ追加する点ではありません。
同じデータの二重描画標準点になっているデータをさらに×として重複描画しません。別データなら同じ座標でも確認用マーカーを表示します。
Original / New元の検量線と調整後の検量線。式とR²の表示を個別に切り替えられます。

表示項目の設定

Help > Setting > Show > Calibration curveで、Selected compound in selected Samples (× and dotted guides)、Original curve and equation、Original R²、New curve and equation、New R²を選び、OKで保存します。

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18 / スキャンデータ

XIC sheetで抽出条件を用意する

Help > Setting > Main > Scan XICでExtract XIC chromatogramsを有効にし、条件CSVを指定します。Openで編集、Newで雛形を作成します。

主な列設定内容
Target Name / Polarity抽出名、正/負イオンモード。
Mz / ppm抽出m/zと許容幅。装置の測定精度と目的に合わせます。
Start / End抽出する保持時間範囲。空欄ならデータ全体を対象とする形式があります。
MzRef / Mz2MS2の前駆体照合用m/z/生成イオンm/z。Mz2空欄は原則MS1、指定時はMS2です。
RT期待保持時間の参照値。
Molecular_formula / Precursor_ion分子式と付加イオン。Fillでm/z・極性の空欄補完に使用。
Smiles構造式表示に使うSMILES。
  1. 対象名、極性、m/z、必要な時間範囲を入力します。分子式から補完する場合はPrecursor_ionも選びます。
  2. Fillを押し、補完されたMz / ExactmassやPolarityを確認します。既存値を変えたい場合は対象セルを確認してから編集します。
  3. SaveでCSVへ保存し、Settingでそのファイルが選ばれていることを確認してOKを押します。
  4. 測定データを読み込み、抽出本数・RT・波形を既知データと照合します。

SMILESがある行ではStructureで構造式を確認し、Copyでコピーできます。CSVのDa列など、使用する列は読込形式によって異なります。全装置で同じ条件が作用すると考えず、変更後は再読込して抽出結果を確認してください。

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19 / 設定

Setting:Main・Showの設定

Help > Settingを開きます。一般設定はOKで保存、Cancelで破棄します。

タブ・項目用途
Main / Area unit base面積の時間単位をminutes / secondsから選ぶ。
Main / Legend・Data CursorSample名、Compound名等の表示内容を選ぶ。
Main / Area fill opacity定量範囲の塗りつぶし濃度。0%は非表示。
Main / Chromatogram display平滑化と元波形の表示濃度、saturation関連を設定。
Use smoothing/saturation for display and quantitation有効時は加工済み波形を定量にも使用。表示専用の変更とは異なる。
Main / Load・Cache並列読込、キャッシュ容量等を設定。メモリ負荷を見ながら調整。
Main / Scan XIC抽出条件CSVを指定・編集。
Show / Dark mode枠・表示の配色を変更。
Show / Sample・Compound表示列と数値表示の小数点桁数を設定。
Show / Calibration curve確認マーカー、Original / Newの曲線・式・R²の表示。
FlowchartPeak JudgementとDemonstrationの編集画面を開く。

StatsタブにはAI / Metaと統計解析関連の設定があります。学習・Pickは次章以降、統計の前処理は統計解析の章を参照してください。

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20 / AIと設定再利用

AI Train・Meta Train

正しく選択したピーク範囲を教師にします。学習と定量結果の保存は別の操作です。

Training mode処理
DisabledTrainingを実行しない。
AI Train指定範囲を教師データとしてモデルを作成/更新。
Meta Train範囲・定量条件等の設定情報を保存。AI学習は行わない。

AI Trainの手順

  1. 代表サンプルの範囲、Area value、thresholdを目視確認します。
  2. Ischecked等で学習対象を選びます。範囲ありは正例、範囲なしは負例。各化合物に正例が必要で、10点未満の波形は除外されます。
  3. Help > Setting > Stats > AI training / pickでAI TrainとONNX folder・学習条件を確認し、OKを押します。
  4. Edit SheetでAI Trainを実行し、作成モデルを別サンプルのAI Pickで検証します。Meta Trainはこの教師選択とは別で、読込済みデータの設定情報を保存します。

Models saved / Rejected by loss / Skippedと保存先を確認します。完了しても全化合物のモデルが保存されたとは限りません。Epochs、Validation ratio、Reject if loss >等の条件はSetting > Stats > AI training / pickで確認します。

CPU / GPUの扱い

学習は利用可能なGPUを試し、使えない場合やGPU処理に失敗した場合はCPUへ切り替えます。通常の画面操作でCPU/GPUを手動選択する項目はありません。CPUでは時間が長くなる場合があります。

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21 / AIと設定再利用

AI Pick・Meta Pick・AutoPick

ピークを自動選択しても、採用範囲・判定色・Statusの確認は省略しません。

機能使う情報
AI Pick保存したAIモデルからピーク範囲を推定。
Meta Pick保存したStart / End、Area value、threshold等の設定を再利用。
AutoPick設定したFrom / To / Widthに基づく自動ピーク選択。AIモデル必須の操作ではない。
  1. Help > Setting > StatsでAI Pick / Meta Pickを有効にします。両方を有効にする設定もあります。
  2. 対象データ、モデルの化合物名・測定条件、現在のIntensity thresholdを確認します。
  3. Edit SheetのPick操作を実行します。AI Pickは画面で選択した少数サンプルだけとは限らず、読込済みデータ全体を対象にします。不要なサンプルを含めない状態で実行してください。
  4. 候補範囲が閾値未満なら採用されずGrayとなることがあります。範囲・ピーク形状・定性情報を確認します。
  5. Edit / Reportの同期完了後、プロジェクトと結果を保存します。

AutoPickの条件

Auto pickの有効化とFrom / To / WidthはSettingで指定します。Edit SheetのAutoPickはAI Pick / Meta Pickとは別の操作です。表示された範囲・幅を確認して実行してください。AI Pick中はCancel Pickで中止でき、既存解析データを保持します。

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22 / AIの結果確認

AI InspectorとP10 / P99

Edit Sheetで対象セルを選び、AI Inspectorを押します。Inspector内のSample / Compoundでも対象を変更できます。

グラフ確認する内容
Raw chromatogram元の測定強度。設定によって加工済み波形も比較表示。
Robust normalized chromatogram (P10/P99)背景を差し引き、強度の尺度を揃えた波形。
AI peak probabilityAIがピークと推定する度合いと採用範囲。モデルなしでは予測できません。

Pはパーセンタイル(百分位数)

強度を小さい順に並べたとき、P10は低い方から10%の位置の値、P99は99%の位置の値です。P10を背景の目安として引き、負の値を0へ補正してから、補正後のP99で割ります。

P10を引く背景の目安を差し引く
負の値を0へ補正Intensityを作る
補正後P99で割るP99が1 / 表示上限4
Robust P10/P99の正規化手順(操作関係を示す模式図)

Candidatesで候補範囲・Prob.・S/N・Reason、Metadataでモデル情報を確認します。Refreshは再推論、Fitは全体表示、Copy dataは診断情報のコピーです。ピークを適用する画面ではありません。

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23 / 自動解析の手順実行

Demonstrationを実行する

Demonstrationは、手動読込済みデータを一回解析し、Summaryを保存するモードです。

手動読込測定データを選ぶ
Flowchart / Method解析手順を確認
Start...保存先を指定
化合物ごとに解析Summary更新・保存して一回で終了
開始から終了までの流れ(操作関係を示す模式図)
  1. File > Open Dataで対象データを手動読込します。Result / QuantResultsは比較用で、正解の自動取込元ではありません。
  2. CC濃度、Role、定量条件と対象データを確認します。開始すると読込済み全サンプルを選択します。
  3. Help > Setting > MainでEnable Demonstrationを有効にします。Flowchart > Demonstration Flow…で手順とMethodを確認しSave & Applyします。
  4. Help > Demonstration > Start...からSummaryの.xlsx保存先を指定し、確認して開始します。
  5. 化合物ごとの進行を確認します。最後にSummaryを更新し、Summaryを表示したReportワークブックを保存して終了します。
操作動作
Pause / Resume または Esc実行の一時停止/再開。
Stop処理を中止。途中までの解析結果は保持しますが、通常の完了時Summary保存は行いません。
再実行結果を確認・保存し、必要ならデータや条件を準備して再度Start...を選びます。
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24 / Flowchart

Demonstration FlowとMethod

Peak Judgementの色分けとは別に、解析を行う手順と探索条件を設計します。

二つのフローを使い分ける

編集対象決めること
Peak Judgement Flow解析したピークをどの色・理由に判定するか。
Demonstration Flow各化合物で、AIやAutoPick、判定、待機等をどの順で実行するか。
Demonstration Method化合物・トランジションに対する保持時間探索範囲等の条件。
  1. Demonstration Flow…を開き、Steps and branchesとCompound method rulesを確認します。
  2. Add Condition / Add Action / Add Endで接続を編集。標準はモデルありならAiPick、なし/未選択ならConsensusAutoPickを使い、判定・Waitへ進みます。
  3. Search from / to、Integration width、Consensus tolerance、Wait (ms)を設定します。MethodのExpected RT/search ±は探索範囲であり、確定済み積分境界ではありません。
  4. Analysis sample namesは解析対象、RT reference samplesは共通RT推定に使う試料です。名前は完全一致(大文字小文字を除く)、複数はセミコロン区切り。部分一致やワイルドカードは使えません。
  5. Require matching method rulesがONならルール不足や参照試料の未読込で停止します。Validateを実行し、Save & Applyして少数の代表データで確認してください。

接続線は曲線です。重なればノード移動/Auto Layoutで整えます。Import… / Export…だけでは実行設定は変わらず、Save & Applyが必要です。実行中は開始時のフローを使います。参照試料の面積や濃度を測定結果へコピーする機能ではありません。

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25 / 統計解析

Stats:解析前の確認

StatsはSummaryの応答値を使用します。検量線で求めた濃度を自動で統計入力にする機能ではありません。

  1. SampleにG1-G9の適切なGroupを設定します。Help > Setting > StatsでEnable PCA、Preprocess、ND、Scores、Group等を確認してOKを押します。
  2. Report SheetでValueとSummaryを確認します。更新を止めている場合はResumeし、Statsを押します。
  3. Statistical plotsの最初のPrecheck / Box plotで、Missing、Zero var、Extremeとサンプル数を確認します。
  4. Useで解析する化合物を選びます。Check all / Clear allで一括変更できます。
  5. PCA / OPLS-DA / Volcano / Dendrogramのタブを選ぶと解析が始まります。別のRunボタンを押す必要はありません。
警告・条件確認すること
Missing欠損と未検出の扱い、ND処理を確認。
Zero var全サンプルで同じ値の変数。解析に必要な変動があるか確認。
Extreme強い外れ値。測定・入力・積分と実試料差を確認。
サンプル/化合物不足入口は少なくとも2サンプル・2化合物。PCAには有効な2主成分が必要で、単なる2×2では成立を保証しません。
Scores=Compounds選択化合物が最低3個必要。データの有効性も確認。
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26 / 統計解析

Statsの図とReportへの保存

グループ差の図示と、統計的な結論は分けて判断します。

解析操作・結果の確認
PCA主成分スコア等を表示。Samples / Compounds、前処理・欠損処理、使用変数を確認。正常完了時はReportへ出力。
OPLS-DAGroup 1 / Group 2に異なる群を選択。予測成分と直交成分のスコアを確認。Apply to Reportで反映。
VolcanoGroup 2 / Group 1のlog2FCとpを表示。log2FC / pの閾値とLabelsを確認。Apply to Reportで反映。
Precheck / Box plot選択化合物の分布・5数要約を確認。右表で選んだ行を強調。Apply to Reportで反映。
Dendrogramサンプル・化合物の階層クラスタリングとヒートマップ。Apply to Reportで順序・距離等を反映。
  1. 図の対象、前処理、ND、選択グループを確認します。必要に応じFit / Labelsを調整します。
  2. Copy dataで結果をコピー、またはApply to ReportでReportへ反映します。
  3. Report側に結果が入ったことを確認し、Saveでワークブックを保存します。

OPLS-DAではVIP、Q²、置換検定の結果を表示する機能ではありません。群分離の見た目だけで汎化性能を判断しないでください。変数数がサンプル数を大きく上回る場合は特に注意します。

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27 / 保存

Project・Excel・Cacheの保存と復元

再解析用プロジェクト、結果Excel、画面配置は別々に管理します。

操作・ファイル保存/読込の範囲
Save project (.mcatproj)読込済み全サンプル、波形、範囲、条件、Group・濃度等の作業状態を保存。
Load project (.mcatproj)現在のサンプルへ追加。同名は上書き確認後に置換。Noを選ぶと今回の読込を中止。
Export file (.xlsx)現在選択しているサンプルの範囲・条件・結果をMCAT用Excel形式で保存。
Import file (.xlsx)既に読込済みの同名SampleとCompound IDへ対応付け、範囲と条件を反映・再計算。任意のExcelの読込ではない。
Report SheetのSave結果ワークブックを保存。Project保存の代わりではない。Edit Sheetの編集はReflect後にFileから保存。
layout.txt画面配置や表示方式。波形や定量結果の保存ではない。

Excel Importの前に確認する

  • 対応する測定データを先に読み込み、Sample名の完全一致とCompound ID・トランジションの対応を確認します。
  • Import中は解析操作が制限されます。完了後、範囲・条件・Area・Summaryを確認してください。
  • 面積方式の変換などの警告が表示された場合は、読込後のArea valueと積分範囲を確認します。分析条件を再設定したら、再計算結果を確認して別名で保存してください。

Cache

対応するLCD読込では、キャッシュで再読込を短縮できます。容量0で無効。元データや抽出条件の変更、TIC・Pump pressure設定等に応じて元から読み直します。容量上限で古いキャッシュは整理されるため、成果物の保管先として使わないでください。

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28 / ヘルプ

Assistantと説明書の検索

Assistantは機能の説明を表示する案内役です。解析内容を自律的に変更するAIチャットではありません。

  1. Help > Setting > MainでEnable AssistantとHTML manualを確認します。
  2. Help > Assistantを選びます。メニューや操作部へポインターを合わせると機能説明が表示されます。
  3. Manualを押し、キーワードを入力してSearchまたはEnterで検索します。Open full manualで全体を開けます。Memoryでメモリ使用量も確認できます。
  4. Assistantの枠を閉じると案内を終了します。解析データを消す操作ではありません。

説明書をAssistantへ設定する

Help > Setting > MainのHTML manualで、Multi-ChromatoAnalysT_manual_ver2_1_0_0.htmlを選択してOKを押します。設定したファイルが実際に存在することと、Open full manualで本書が開くことを確認してください。

版利用方法
HTML版ブラウザで開き、目次・説明書を検索・印刷を使用。ネット接続や外部画像を必要としない単一ファイルです。
PDF版ページ番号としおりを使って参照。印刷や配布、操作時の参照に使用。
Assistant指定したHTML説明書から検索。設定したファイルの場所を変えるときはパスも更新。
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29 / トラブル対応

困ったときの確認順序

まず対象・モード・条件を確認し、エラー文と最小の再現手順を残します。

症状最初に確認すること
画面・シートが見えないEditから再表示。必要ならReset layout。復元された枠にデータがない場合は対象データを読込。
Split上段で定量できないLOCKとRangeを解除。上段内で押して上段内で離す。Sample / Compound選択と最大ピーク数を確認。
上段編集が下段にも見える下段にはFrontサンプルも含まれます。他のSampleの範囲まで変更されたかを区別して確認。
想定より多数へ範囲が適用通常表示/Split下段は全選択対象。個別修正はSplit上段。
Area=0 / Gray未指定、閾値未満、範囲外、全Intensity=0、異なるトランジションを確認。
Red / Yellowが多いStatusと有効フロー、80%幅、S/N、Quan / Qual頂点差を確認。
Summaryが更新されないCancelで停止中ならResume。セル編集を確定し、更新完了を待つ。
検量線が出ないGroup=CC、Conc.、利用可能標準点、応答と対象Compoundを確認。
AI Pick / 学習ができないEnable、対象名、モデル/学習環境、Ischeckedと正例、thresholdを確認。
Statsが表示されないSummary完了、Enable PCA、有効サンプル・化合物、Use、Groupと欠損を確認。
Demonstrationが保存されないStopで中止していないか、完了表示、保存先の書込可否を確認。
データが読めない形式、ファイル/フォルダの選択、付随ファイル、測定モード、XIC条件を確認。
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30 / 付録

用語・文書管理

UI上の英語表記と、本書での意味をまとめます。

用語意味
Sample / Compound測定サンプル/化合物・トランジション等の表示対象。
Front Displayed Sample前面表示と値表示の基準サンプル。
Q1 / CE / Q3前駆体m/z/衝突エネルギー/生成イオンm/z。
MRM / SRM前駆体と生成イオンの組合せを選択して測定。
TIC / XIC全イオンのクロマトグラム/指定m/z範囲から抽出したクロマトグラム。
RT / ΔRT保持時間/Alignmentによる保持時間差。
Area / Heightピーク積分値/ピーク高さ。
Quantifier / Qualifier定量用/定性確認用トランジション。
CC / ISTD検量線用サンプルのGroup/内部標準。
Statusプログラムが記入する判断理由。読取専用。
P10 / P99強度分布の10 / 99パーセンタイル。
Dock / Tab / Floatメイン内へ固定/同じ領域でタブ切替/独立ウィンドウ化。

文書管理

文書名:Multi-ChromatoAnalysT 操作説明書
対象:MCAT Version 2.1.0.0
発行日:2026-09-07
構成:操作一覧、目的別の操作手順、確認事項、用語。本文は日本語、UI名称は英語で表記。
利用方法:PDFのページ番号・しおり、HTMLの目次・検索から目的の操作を参照。