これまで Invert color と表示されていたボタンを Switch style に名称変更し、新たにスタイルを追加しました(合計3スタイル)。
- ノーマル表示
- クロマトグラムをコピーするための白背景モード
- クロマトグラムのスムージングモード(新規追加)
スムージングモードでは、σ値(デフォルト1.8)に基づきガウス平滑化を行います。なお、ピークの面積値計算などはすべて Raw データに対して処理されるため、数値が変化することはありません。
また、平滑化したクロマトグラムは太く濃く表示され、併せて Raw データのクロマトグラムも薄く表示される仕様となっています。

Config.txt の設定について
現在のバージョンでは、面積値の計算に minutes(分) を使用しています。
新たに Help > Config メニューから Config.txt を編集できるようになりました。
area_unit_base: 0→ minutes(分)area_unit_base: 1→ seconds(秒)
設定を seconds (秒)に切り替えた場合、面積値は60倍となります。
ただし、この設定はすべての結果に影響を与えるため、ソフトウェア起動中に変更しても即座には反映されません。
反映させるには、ソフトウェアを一旦終了し、再起動してください。
これにより、設定変更が計算結果に適用されます。

また定量値の自動計算に新関数 _qualbetween を追加しました。
これは、定量イオンに対して定性イオンの比率(%)が所定の正常範囲に入っているかをチェックし、範囲外の場合に結果セルへ警告色を付ける機能です。
- Comment欄の記述例:
A化合物… 定量イオンA化合物_qualbetween30-50… 定性イオン(正常範囲=30%~50%)
- 判定ロジック(例:正常範囲 30–50% の場合)
- 正常(無色):30% 以上 50% 以下
- 注意(黄色):
- 下限×0.5 ~ 下限(15% 以上 30% 未満)
- 上限 ~ 上限×1.5(50% より上~ 75% 以下)
- 警告(赤):
- 下限×0.5 未満(15% 未満)
- 上限×1.5 超(75% より上)
※ 比率の算出は、定性イオンの Area または height を基準に行います(Summary設定の指定に従う)。
DownLoad ⇒ Multi-ChromatoAnalysT v 1.5.0.1
